印伝−INDEN

菱紋のバリエーションの一つ。菱形の文様を四分してそれを四弁の花に見立てている。唐花菱共呼ばれておりもともと大陸伝来の文様とされている。

鞘(紗綾)型と呼ばれる反物の文様。江戸中期の綸子には殆ど用いられていたという代表的な地紋である。卍を斜めにして連続模様の為、(卍崩し(卍繋ぎ) (雷文繋ぎ)等とも呼ばれている。

印伝

字に表現される通り印度(インド)伝来から印伝と言われていて、寛永年間に来航した外国人により印度装飾革が幕府に上納された際に名付けられたと伝えられる。
日本の革工芸としては奈良時代より作られており、戦国時代の鎧、兜にも使われ武士達の勇士を飾った。
江戸時代には庶民にも愛用され、巾着、財布、煙草入れなどの実用品に使われ、装飾を兼ねて”粋 ”を争い合ったもの。
印伝は高級鹿革に小紋柄を江戸小紋と同様に型彫り師により手彫りされた和紙の型紙を重ね、篦で塗り込んだ伝統工芸品である。
鹿革を大きな木製の太鼓で鞣す

鹿革を大きな木製の太鼓で鞣す

鞣した革をスチームで伸ばす

鞣した革をスチームで伸ばす

出来上がった革を乾燥させる

出来上がった革を乾燥させる

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