生後3〜6ヶ月に去勢された牡牛が成牛になった時の厚く耐久性のある革を天然の渋で鞣したもの。
渋とはタンニンの事で、植物に含まれるフェノールという成分のこと。現在は生産性を上げるためクローム主が多い。
クロームとは鉱物から精製されるクローム化合物のこと。
タンニンに拘るのは、使い込んでいくと何とも言えない艶と渋みのある色に変わってくる為と、タンニン鞣しは水を汚さず環境にも優しいから。
当ブランドの皮革はこの天然渋鞣しでタンナーが仕上げたもの。渋で鞣した皮革を天然の染料で染めた革は、最初は堅さを感じる物の次第に馴染み柔らかくなっていく。
剥がされたままの原皮。腐敗を防ぐ為に塩漬けになっていて、これだけを見るとこれが革になるとは思えない。
大きな太鼓にかけて皮を洗い柔らかくする。
何層もの渋のピットの中をくぐらせて徐々に鞣されていく。