とんぼ玉−TONBOTAMA

蜻蛉玉は、穴の開いた硝子玉のこと。模様の付いた硝子玉を蜻蛉の複眼に見立てた為、蜻蛉玉と呼ばれたと言われている。
古くはメソポタミアやエジプトで3500年も前から作られていたもので、日本ではもともと江戸時代中頃に貿易で使われていたが、末期に贅沢禁止令が出て生産が途絶えてしまった。
江戸時代には青地に白の花模様の硝子玉を蜻蛉玉と呼び、それ以外の物は模様に応じてスジ玉、雁木玉などと呼び分けていたが、現在では模様に関係なく蜻蛉玉と呼ばれている。